
岩佐さんが最も気にかけていたのが、「送金のやりとりがいつまでできるか」でした。
世界の主要な銀行同士が取り引きができる金融決済ネットワーク「SWIFT」。ロシアには約300の銀行がありますが、日本はロシアへの制裁として第2の大手銀行「VTB銀行」など、大手7行をSWIFTから除外しています。

岩佐さんの会社が取り引きしている銀行はまだ制裁の対象外で、なんとか取り引きは続けられていると言います。
(貿易会社トライデント 岩佐毅社長)
「これだけの戦争をするとは私は予想もしていなかったですね。ビジネスという前にそれが非常に憂鬱ですね。薄氷踏むような気持ちですよ、はっきり言って。いつどうなるか分からないというか」
ウクライナでの出来事に複雑な思いを抱えながら、ビジネスを続けざるを得ない現実もあるのです。