文化財保存の専門機関である東京文化財研究所(東文研)の佐藤嘉則さんに、シミの実態と対策の最前線について聞きました。
そもそも「シミ」って?生態をおさらい
東京文化財研究所 佐藤嘉則さん「紙を食べる性質から、シミは古くから本の害虫として知られてきました。ヤマトシミやセイヨウシミといった在来種は、一般の家屋でも見かけることがあります。本の表面をかじり取るように食害し、文字情報を失わせてしまうのです」
このように、文化財に危害を加える害虫は「文化財害虫」と呼ばれ、シミの仲間もそこに含まれます。














