働いても働いても、貧困から抜け出すことができない非正規雇用の人たちが増え、格差が広がっている。政治は、貧困と格差の解消に正面から向き合ってきたのか。その過酷な実態を取材した。

働いても生活苦 食料配布に並ぶ“非正規雇用者”が増加

気温が2度を下回った2025年、年の瀬の東京・池袋。

生活困窮者のための食料配布には、ある変化が起きていた。

食料配布を受けた人
「仕事は建築関係の仕事をしていました。お金が無いため炊き出しとかによく行く」

仕事はあっても、食べていけない人が増えているのだ。

年が明けてからも、都庁の前で週に一度行われている食料配布には、過去最高の962人が並んだ。

ーー仕事は今何をしている?

食料配布を受けた人(50代)
「派遣です。15万円ちょっと手取りがあれば良いかな」

食料配布を受けた人(50代)
「厳しいです。めちゃくちゃ厳しい。やっぱり物価高が厳しくて」

増えているのは、非正規雇用の人たちだ。

NPO法人もやい 大西連 理事長
「ギリギリのところで何とかやっていたけれど、収入が足りないとか、物価が上がっていって苦しいという方がすごく多くて。物価高対策をどう実現するのか、すぐさまどのような支援を届けるのか。本当に待ったなしだなと」

働いても生活が苦しい非正規雇用の人は、890万人に上るというデータがある。