キーポイントは「域学連携で関係人口を増やす」

大学が都市部に戻ってくることは多くのメリットがありますが、一方で大学が去った地域では広大な跡地の利用が課題となります。

大阪公立大学の羽曳野キャンパスは9月末で閉鎖されますが、跡地利用については未定で、キャンパスが大阪府に返還され、今後活用法を探るということです。

このように各地で大学跡地という「穴」が生まれる中で、今後のキーポイントとなるのが『域学連携で「関係人口」を増加へ』と田原教授は話します。

域学連携とは、学生がキャンパスのない地域に出向き、授業・ボランティア・サークルなどの活動を行うことです。例えば、英語を学ぶ学生が、インバウンド客の多い商店街で英語メニューを作成する、といった活動です。

域学連携の学生側のメリットとして、答えがない課題に向き合うことで、社会人基礎力を向上させることができることが挙げられます。