インフルエンザとの重症化率比較
「発熱」「咳」「激しい喉の痛み」「感染力の強さ」などの特徴は、医師によると「呼吸器感染症」=いわゆる“風邪”です。では、インフルエンザと新型コロナの重症化率はどれくらい違うのか。
厚生労働省のデータによると、年齢別の重症化率は以下のようになっています(インフルは、コロナ流行前の17年9月~20年8月、新型コロナはデルタ株流行期の21年7~10月、オミクロン株流行期の22年7~8月で比較)。
80歳以上:季節性インフルエンザ(2.17%)、デルタ株(10.21%)、オミクロン株(1.86%)
60・70代:季節性インフルエンザ(0.37%)、デルタ株(3.88%)、オミクロン株(0.26%)
60歳未満:季節性インフルエンザ(0.03%)、デルタ株(0.56%)、オミクロン株(0.01%)

80歳以上でみてみると、重症化率が最も高いのは、新型コロナのデルタ株。デルタ株は、感染するとコロナ肺炎になると言われていました。人工呼吸器エクモをつけている人がたくさんいた時期です。次いで、インフル、オミクロン株の順番。
60・70代も、デルタ株が3.88%と最も多く、60歳未満もデルタ株が最も高い値で、ともにインフル、オミクロン株の順になります。
現在流行中のニンバスはオミクロン株に分類され、重症化率はインフルエンザよりも低い傾向にあります。