重症化する人の特徴は?

ニンバスでも重症化する例がありますが、いわゆる「コロナ肺炎」になるケースはほとんどないといいます。重症化するケースは、がんや心臓病などの基礎疾患のある人や、80〜90代の高齢者が感染し、発熱によって体力が奪われ、既存の疾患の進行を早めてしまうことなどが考えられます。

コロナそのものが直接の原因というよりも、感染が引き金となって重症化する人が多いということです。

治療薬の状況は?

治療については、基本的に風邪薬(解熱剤、咳止め、痰を切る薬など)が処方されます。専門的な治療薬としては「ゾコーバ」と「ラゲブリオ」。どちらもコロナウイルスの増殖をおさえるものです。

ゾコーバは発熱などの症状回復期間を1日短縮する効果があり、1箱約5万円(3割負担で1万5000円)。ラゲブリオは入院・死亡のリスクを3〜5割減少させる効果があり、1箱約9万円(3割負担で2万7000円)といずれにしても高額です。

現在、風邪薬は慢性的に不足しており、今後感染拡大が続けば薬不足が懸念されます。感染予防としては「よく食べ、よく寝て免疫力を高める」ことが大切です。

そのほかにも重要なのは換気。コロナウイルスは空気感染するため、空気中のウイルス濃度を下げることが感染予防の鍵となります。暑い季節でエアコンを使用する際も、定期的な換気を心がけましょう。