次の100年の成長の土台「社会で必要とされる会社」であり続けたい

今年で設立100周年


―――今年は社長になって10年、会社も設立100周年 です。いま思い描いている夢は?

 過去のいろいろな方々の苦労、良いことも悪いことも乗り越えてきてこの100年があります。よく縁の話をさせてもらいますが、たまたまそのタイミングで社長をさせていただいている。その「たまたま」を繋いでいきながら「毎日の一生懸命」を繋ぎ、また気が付いたら設立から200年が経ったよねと。振り返ったら「ここまでよう来たもんだ」と。成長の土台となるのは、社会で必要とされる会社ということなので、形を変えながらでも社会に必要とされる会社であり続けるといいなと思いますね。

―――最後に、川端社長が考えるリーダーとは?

 リーダーということを意識しないことだと思います。意識し過ぎて自分らしくなくなることがよくないと思いますので。やはり、自然体の自分らしくということが大切だと思っています。


■アース製薬
1925年会社設立。1929年家庭用殺虫剤 「アース」を発売。1964年「アース製薬」に社名を変更 。1970年大塚グループが資本参加し、1973年「ごきぶりホイホイ」発売。グループ会社14社、従業員4878人、売り上げ1692億円。

■川端克宜
1971年3人兄妹の長男として兵庫県に生まれる。1994年いまの近畿大学経営学部を卒業し、アース製薬に入社。2013年取締役を経て2014年社長就任。

※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している『ザ・リーダー』をもとに再構成しました。『ザ・リーダー』は、毎回ひとりのリーダーに焦点をあて、その人間像をインタビューや映像で描きだすドキュメンタリー番組です。