石川県穴水町の民宿の女将と国内外で活躍するアーティストとの縁がきっかけで、能登の復興を願う作品が完成しました。
「能登を忘れない」作品にはそんな思いが込められています。
穴水町曽福にある古民家のたたずまいを残す民宿「龍屋(たつや)」。

2025年3月末、女将の東野陽子さんがオンラインで打合せをしていたのは、アートカリグラファーのYOKOFRAKTUR(ヨウコ・フラクチュール)さんと、空間デザイナーや企業のブランディングなどを手がける雲野一鮮(くものかずき)さんによるデザインユニット「fRAum(フラウム)」です。
フラウムとは、ドイツ語の「文字」と「空間」という意味を掛け合わせた造語。
ヨウコさんが文字を芸術的に美しく表現するヨーロッパ発祥の「カリグラフィー」の手法で書き上げた作品を、雲野さんがカフェなど様々な空間での活用や商品のパッケージデザインとして販路を広げてきました。
そんな2人に東野さんは能登の復興に向けた作品を依頼しました。

「龍屋」東野陽子さん「今回大きな地震があって、憧れのフラウムさんの作品が能登に来ないかなと、最初はそういう小さな思いでした。会った事がなかったフラウムさんに、こういうの作って頂けないですかと声をかけたんです。」
fRAum「もう二つ返事というか、是非是非参加させて貰いたいですと話をしまして、何かデザインとかアートを役立てたい」