コメやキャベツなどの歴史的な価格高騰で生鮮食品の高止まりが続いている。高騰はいつまで続くのか。現場を取材した。
高値続くコメの現状は… 生鮮品高騰いつまで?

埼玉県・越谷市のコメ卸業者、ナカムラ米販。飲食店や弁当店に業務用の米を販売している。倉庫を見せてもらうと…

ナカムラ米販 中村貞昭代表取締役:
今ある在庫の量だと半月分くらい。もう空きパレット(荷台)ばかりで積むお米がない状態。
中村さんは今年も米不足を心配している。
ナカムラ米販 中村貞昭代表取締役:
相対的に物量が少ない。夏の暑さによるコメの出来が悪い、害虫被害、農協にコメが集まらないで中間業者が抱えて持って行った。農協が出している価格より高めに買うから。

備蓄米放出の発表でコメの流通が円滑になり、価格が下がることが期待されていますが、農水省がまとめた2月10日から16日までの全国のスーパーの米の販売価格は、前の週から62円高い3892円で7週連続で値上がりしている。
ナカムラ米販 中村貞昭代表取締役:
価格は多分下がっていかないと思う。備蓄米の放出の値段が決まっていないことと、出たとしても実際に自分たちが確保できるかどうかの不安があって、値段が下がらないのではないか。
中村さんは、備蓄米の流通についてもうまくいかないのではと懸念している。
ナカムラ米販 中村貞昭代表取締役:
最初15万トン出すという話をしているが、まずは学校給食や病院とか、公共関係のところに優先的に出すので、一般の方に回るのはどのぐらいになるか、潤うぐらい回るような気はしない。
そしてコメを巡るこの状況は、来年以降も続くと中村さんはみている。
ナカムラ米販 中村貞昭代表取締役:
あと3年くらいこういう状況が続く。農家が増えない限り無理。

2月の東京23区の消費者物価指数で「生鮮食品」は前年同月比プラス18.4%だった。
消費者の生活防衛意識も高まっている。毎日の朝食にサラダを欠かさないという女性は…

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