東京23区物価2.2%上昇 コメ類は77%上昇 過去最大

東京23区の2月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた総合で去年の同じ月より2.2%上昇。1月は2.5%なので、0.3ポイント下がった。これはほとんど全て電気ガスの補助金が復活したという説明がつくのでレベル的には2.5ぐらいで高止まりしている。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 熊野英生 氏:
電気ガス代の補助も4月に半減し、5月からなくなるので、実質は2.5%以上と見た方がいい。

これまで物価を見るときに「除く生鮮」ということで見てきたが、実はここにきて生鮮食品がすごく上がっている。生鮮食品全体で見ると18.4%の大幅な値上がりで、米は77.5%の上昇で、上昇幅はこれまでで最大。キャベツも大幅に上がっている。1月は生鮮が20%も上がった。生鮮食品は今のキャベツのように天候要因で上下するのでそういう要因を取り除いて物価の趨勢を判断しようということだった。

――そうも言っていられないぐらい、上がっているということか。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 熊野英生 氏:
日本銀行やエコノミストは、生鮮食料を除いたものが趨勢だと言うが、これは私は非常識だと思う。なぜならば消費者はスーパーマーケットに行ったら一番最初に生鮮食品を見てから買い物をするので、生鮮食料品、特にキャベツとか2倍。こういう値段を見ると、やはり財布の紐がギュッと縮こまってしまうので、生鮮食品を除いたではなく、含めた総合の物価上昇が体感だと理解すべきだ。