維新議員の間でゴタゴタ?

―――今回の3党合意の文書案をめぐって、維新内では、党所属の全ての国会議員を対象にした会合で、執行部への批判が噴出し、一部の議員が「予定調和ではないのか」と反発するなどしたということです。維新議員の間で足並みがそろっていないのではないかと指摘されていますが、吉村代表はどう見ていますか?

 「ある意味、いろんな意見が出るのは健全なんじゃないかなと思います。ただ、方針が決まれば一致団結してやるべきだと、それが政党だと思います。今回の合意でも、もっと社会保障に力を入れるべきじゃないか、これは不十分じゃないか、などいろんな意見を戦わせるのは、あるべき姿だと思います。ただ、方針が決まったら、同じ政党なので、みんな同じ方向で進んでいきましょうと。それが政党だと僕は思います」
7.jpg
 政治ジャーナリストの武田一顕氏は「今回の3党合意は前原共同代表がまとめ切った」と指摘。前原共同代表は非自民を貫いてきましたが、石破茂総理とは比較的良好な関係だといわれています。そうした中で、「今後については“外様”の前原共同代表を吉村代表がどれだけ信頼しきれるかだ」という見解を武田氏は示しています。

 そんな前原共同代表との関係について、吉村代表は次のように話します。

 「共同代表をお願いするときに言ったのは、もちろん前原共同代表は国会においてもすごく経験豊富ですが、選挙で選ばれた代表は僕なので、『最後は僕の決定に従ってくれますか』と。前原さんは『わかりました』とおっしゃった。僕は経験不足の部分もあるし、国会にいない。前原さんを共同代表において、その下に幹事長や政調会長を40代ぐらいの若手で揃えて。若手は不十分なところがあるので、そういった部分を支えてくれる共同代表になってくれたらということで、お願いしました。もともと人間関係が濃かったわけじゃないですが、今はしょっちゅう電話しています」