『103万円の壁』めぐり国民民主に「一緒にやりますか?」と打診も断られる

一方、年収「103万円の壁」をめぐり、自民・公明と国民民主党の協議は“打ち切られ”ましたが、与党側は年収の壁を160万円まで引き上げた上で、段階的に年収850万円以下を減税対象とする案をいまの国会に提出する方針を示しています。
この案は25日に維新と交わされた合意文書の中に明示されていませんでしたが、自民・公明は維新に賛成するよう求めています。これについて維新議員からは「だまし打ちみたいなものだ」と否定的な意見も聞かれます。
―――こうした“寝耳に水”の状況について、与党への怒りはありますか?
「ここは国民民主党の意見も聞いて、ちゃんとまとめてよって思います。自民・公明・国民民主でやっているんだから。よく“国民民主か維新か”と、天秤にかけられるイラストが(ニュースで)出てきますよね。維新が予算案に賛成したら国民民主がダメになるじゃないかとか、そういう天秤にかけられるイラストが出てくるが、僕はそれがすごく嫌。実は、去年の12月ぐらいから国民民主に、本気で一緒にやるなら僕も減税賛成なので同じ天秤に乗りますか?と、同じ側に立ちませんか?ということを言ったんですよ。中途半端は嫌ですが、本気で腹くくってやるなら、一緒にやりますか?と。ただ、それに対して榛葉(賀津也)幹事長や玉木(雄一郎)さんからは『維新は維新でやったらいい』ということを言われまして、断られたんですよ」
―――国民民主にとってもいい提案のように思いますが、なぜのらなかったのでしょうか?
「それは本当にわかりません。よく『前原(誠司)さん(※共同代表)が国民民主から出たから』と言われるんですけど、僕は本音ではそこじゃないんじゃないかなと。というのは、僕がもし逆の立場なら維新と組みますよ。だってその方が公約実現できる確率が高くなるじゃないですか。103万円の壁を突破するには7兆円とか8兆円とか財源が必要で非常に難しいと言われている中で、維新から一緒にやりますって言われたら、僕なら絶対飲み込みます」
「ただ今回、そこは別々でと言われたので、この間、協議を積み上げて、我々の公約を実現するための合意をしました。ここで、維新が合意したから国民民主の政策が実現できなくなったでしょというのは、フェアじゃないと僕は思うんですよ」
 
   
  













