合意書は「いつまでに何をやるのか明記しよう、と」

―――今回の3党合意を吉村代表自身はどう評価しますか?

 「僕がとにかくこだわったのは、僕は弁護士でもありますから、合意書の文章の非常に細かいところまで見ました。というのも政治家の文章は『○○を目指す』『将来的に』『検討』といった文言がいっぱい入ってくるんです。最初の合意書も実はそういうのがたくさんあった。だから僕は、やるかやらないかはっきりしようと。いつまでに何をやるのか、やらないことはやらないと明記したらいいと。でもやることは時期も含めてちゃんとやろうよと」

―――社会保険料の負担軽減策について、曖昧さは?

 「社会保険料については壁がものすごく厚いので、今回、できないところまでは書いていません。できないのに『将来的に何万円を目指す』と書くとやっぱり解釈が出てきますから。社会保険料は負担が大きいです。社会保険料の負担率が30%ということを考えると、まず現役世代の負担を下げていくような社会保険改革が必要だと。それから、例えば薬局で買えるような薬まで保険適用にするとおかしいんじゃないかと、その負担のあり方も考えましょうと、そういった項目は書いています。確かに金額までは書けていません。ただ、社会保険料改革も、その岩盤に穴を開けたのは非常に意味があると思っています。穴は開いた」