「後回しになる」”災害用トイレ”の備えは2割 日常生活に浸透せず

NPO法人・日本トイレ研究所が、全国の1000人以上に「自宅に備えている防災グッズ」を聞いたアンケート調査によると、最も多かったのが「飲料水」で58%。「トイレットペーパー」や「ウェットティッシュ」が4割超えでした。

一方、「災害用トイレ」の順位は、高くありません。「下着」や「生理用品」と並び、全体の2割にとどまりました。防災グッズを備えていない人も16%いました。

では広島で暮らす人々は、「災害用トイレ」を持っているのでしょうか。

持っていない(60代)
「体育館で生活するなど状況が変わる。備えなければと思いつつ、後回しになる」

持っている(60代)
「トイレが一番困るから、水が流せなくなる。たくさんではないが、買ってある。アレが足りない。コレがいると思いながら揃えている」

持っていない(40代)
「平時の状態で見ても、使うのは抵抗ある。試しに一回使おうとはならない」

青山高治 キャスター
「我が家も簡易トイレは少しありますが、数が足りないと思います。水や食料品の方に意識がいってしまいます」

コメンテーター 天谷宗一郎さん
「私の家には100枚以上あります。家族分×1週間分は用意しています。妻も防災意識が高いので、備えています」

私たちが使う「水洗トイレ」は、大きな災害が起きた時は、高い確率で壊れてしまいます。それに気がつかず、みんなで使用すると、排せつ物がたまる一方です。

極めて不衛生なトイレ状態を「トイレパニック」といいます。健康リスクや集団生活に大きく影響してくるといいます。