“トイレパニック”で「災害関連死のリスク高まる」

NPO法人 日本トイレ研究所 加藤篤 代表
「水を飲むことを控えがちになる。できるだけトイレに行かないように済ます。脱水やエコノミークラス症候群など、災害関連死につながる可能性が高まる」
「トイレは唯一、1人になれる場所でもある。イライラしたり、ルールを守らなかったり、ゴミを捨てたり、治安が悪化する」

自宅でできる「携帯トイレ」の取りつけを教えてもらいました。

NPO法人 日本トイレ研究所 加藤篤 代表
「まずは、フタと便座を上げる45リットルほどのポリ袋をかぶせる。携帯用トイレを取り付ければ、あとは交換するだけ。災害時は混乱するため、事前に練習をしておく。水と食料品とセットで揃えてほしい

においが漏れないよう袋をしばり、可燃ごみとして出します。

備えに必要なのは「1日平均5回×家族の人数分×最低3日」

末川徹 気象予報士
「日本トイレ研究所の加藤さんは、場所の選択肢を増やすことが大切と話します。避難所のトイレを使っていけないことではありません」
「携帯トイレのメリットは、『雨や雪の悪天候・夜は真っ暗です。仮設用トイレは外にあるので、特に女性や子どもは、一人で行くのは怖い。そうしたなか、自宅にあれば安心して利用できます」

必要な枚数は「1日平均5回×家族の人数分×最低3日は揃えてほしい」と呼びかけています。

青山高治 キャスター
「天谷さん、4人家族で100枚以上は、決して多い数字ではないのですね」

コメンテーター 天谷宗一郎さん
「妥当な数字です。いざ被災したときに、簡易トイレの使い方が分からない人もいると思います。平時の訓練ではないですが、やっておくことが大事だと考えます」

携帯用トイレのほか、準備しておくべき防災グッズをまとめました。
▽トイレットペーパー(家族分×4ロール)
▽停電を想定して、両手をフリーにできる照明
▽手をキレイに保つための消毒液

災害への備えについて、話し合ってみてください。