「自分も戦場に行く男の子と同じように対等な立場になりたい」

20年近く女子通信隊の調査を続けている西田秀子さん(73)。
これまで、70人近い元隊員に聞き取りやアンケート調査を行ってきた。
「『愛国心のみの生活に何の矛盾も感じず 過ごしたと思います』ということですね」
彼女たちの多くが「自ら入隊を希望し、自身の任務を誇りに感じていた」と記している。当時、女性は『軍人』にはなれなかったものの、綾戸さんたちは軍隊に関わる道を選んだ。

地域史研究家 西田秀子さん(73)
「日本の女性たちには、良妻賢母であくまでも結婚して、将来兵士になる男の子をたくさん産んで、というスローガンの運動がありました」
「軍隊に入れるのは、限られた女性たち。つまり選ばれたエリート女性しか入れない。自分も戦場に行く男の子と同じように対等な立場になりたい。それには軍に入るのが一番だと思うわけです」