仮設住宅の完成
5月末、町野町に2箇所目となる仮設住宅、「町野町第2団地」198戸が完成しました。車を失った方や、広域避難中の方は避難生活中に自宅や畑の様子を見に行こうにも、その手段が限られており、非常に苦心しておられました。
運転のできる家族に頼むにしても、いつでも好きなときにお願いできるわけでもなく、家族の元で避難生活を送っている方でもぎくしゃくし始めているという状況がストレスとなっておりました。
仮設住宅への入居がはじまり、自宅にも比較的近い町野町に戻ったことで、これまでの生活どおりとはいかないものの、落ち着きを取り戻された方も多くいらっしゃいます。ある仮設住宅では、プランターを使って家庭菜園で、大葉やバジル、プチトマトなどの栽培を始められる方も増えてきました。元の家の近くの畑に戻るのは今は難しくても、少しでも農作業に触れていたいという工夫が伺えます。

その一方で、避難生活を続けているのに仮設住宅に入ることが出来ない方の不安や焦りが募っています。それでも、8月までに希望者全員がふるさとに帰れるという言葉を、今は信じるしかありません。