クロスケは全国の4つの会社でつくる技術研究組合が開発したもので、県内の企業も大きな役割を担いました。
坂城町に本社を置く都筑製作所(つづきせいさくしょ)。
主に自動車の部品や建設機械の油圧機器などを製造し、2022年度の売上は単体で175億円に上ります。
戦後まもない1944年に創業し、当時はまだ田んぼに囲まれていた坂城町で農業用機械やバイク部品の製造からスタート。
およそ80年の歴史を誇る部品製造企業が「攻めの一手」で新たにEV市場に挑みます。

都筑製作所・栗田有樹(くりたゆうき)社長:
「お客様から図面を頂戴して、その通りにいいものを安く早く作るというのをずっと生業にしてやってきたが、『自社製品を開発できないかな』ということで、自分たちの手で作ってそれを世の中に出すという業態にチャレンジしていこうと」
「開発型企業への転換」。
都筑製作所はこれまで、完成車メーカーなどからの発注を受け、足回り部品のナックルアームや、変速機に組み込むシャフトなどの自動車部品を製造してきました。

「大変革期」に勝ち残るために、栗田社長は、受注した部品を製造するだけではなく、「開発・提案型企業」への転換が必要だと考えています。