元運転手の女性に対する強制わいせつの疑いで書類送検され、今年2月に嫌疑不十分で不起訴となった南城市の古謝景春市長について、「不起訴不当」と議決した検察審査会。
事件の目撃者がいないことから、立証が困難であることは理解できるとしつつ、「この種の犯罪の多くが泣き寝入りになる」として、再度捜査を尽くし各供述の信用性の再評価を求めるとしました。
地方検察庁の不起訴判断の見直しを迫るこの「検察審査会」の仕組みと今後の流れを見ていきます。
検察審査会の審査員は「国民からくじで選ぶ」
検察審査会は、選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が、検察官が事件を裁判にかけなかったこと、つまり不起訴処分としたことが妥当かどうかを審査します。
そして、「起訴相当」、「不起訴不当」、「不起訴相当」のいずれかの結論を出します。
「起訴相当」の議決であれば、それでも検察が不起訴とした場合、再度の審査で2度目の「起訴相当」が議決されれば、事件は強制的に起訴されます。
今回は「不起訴不当」の議決です。検察は再捜査したうえで、改めて起訴か不起訴かを判断することになりますが、再捜査の結果改めて不起訴とした場合、事件は終結します。








