10月29日に行われた安倍元総理銃撃事件の2回目の裁判。当時現場で安倍元総理の応援演説を受けていた佐藤啓官房副長官が目撃者として出廷し、安倍氏が倒れた時の状況などを証言しました。

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「地面に倒れる安倍氏に『総理!総理!』と声をかけた」佐藤啓氏が証言

 山上被告は3年前参議院選挙の応援演説に訪れていた安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われています。

 10月28日の初公判で山上被告は、「すべて事実です」などと起訴内容を全て認め、弁護人は、母親が億単位の献金を行うなどしたため家族は分裂を深めていったなどと述べました。

 29日の裁判には、参議院議員で高市内閣の官房副長官を務める佐藤啓氏が出廷。佐藤氏は事件当時、安倍元総理の応援演説を受けていて、事件を目撃していました。

 法廷で佐藤氏は、安倍元総理の応援演説の日程は直前に決まったと証言。そのうえで、銃撃された直後の安倍氏の様子についてこう話しました。

 (佐藤啓参院議員)「私が振り返った時点で倒れていたので、『総理!総理!』と声をかけた。(安倍元総理が)地面に倒れて目は開いていたけども、一見して厳しい状況だった」
 (検察官)「反応は?」
 (佐藤啓参院議員)「なかった。なんでこんなことが起きたのか、大きな声を出した。怒りと悲しみで涙を流した。私の応援で銃撃されて亡くなった。私のせいで安倍先生が亡くなった。自責の念に堪えない。昭恵さん、安倍家などに大変申し訳ない」