5.ミノカサゴ

そして最後ミノカサゴ。

サンゴや岩場の陰にふわふわと泳いでいるのを僕もよく見ました。背びれ腹びれ尾びれに毒があって、刺されたら患部が腫れ上がって指が曲がらなくなると。また眩暈、発熱、発汗・頭痛・吐き気・呼吸困難なども起こすということで結構手ごわいんですね。

刺さったとき、これも同じく40度から45度のお湯につけて医者にみせる、ということです。(引用:沖縄県発行リーフレット)

写真は「ハナミノカサゴ」。刺されたら「40度から45度のお湯につける」


こういった危険生物の存在と対応を夏休みの子どもたちにどう教えるか、ですけども、「触らなければ何もしてこない」。やっぱり触らないことが大事と伝えて、大人も気を付けていきましょう!

編集スタッフ注)
7月の放送からここまで、ハブクラゲ・カツオノエボシとその他5種類の生き物の対応を解説しました。

ハブクラゲ・カツオノエボシ・ウンバチイソギンチャクに刺されたときは「冷やす」処置を勧め、オニヒトデ・ガンガゼ・オニダルマオコゼ・ミノカサゴの場合は「温める」と、必要とされる処置が異なることに気づいたでしょうか。(引用:沖縄県発行リーフレット)

しかし、どの生き物だったかはっきりしなかったり、海の生き物の知識に自信がない場合はどうしたらいいのでしょうか。医師にも取材しました。

患部は冷やす?温める?

対処法に詳しい浦添伊祖皮膚科の園崎哲院長は「いざ実際の海辺で、どっちだっけと迷ったら、温める」よう勧めています。

それでも、冷やすのが間違いということではなく、温めるほうがより良い、という程度だとのこと。諸外国の報告で、温めたほうが痛みが和らいだという報告が多いことからそう考えられているのだそうです。

これは毒の成分がタンパク質の場合、40から45度ぐらいのお湯に浸けると、毒の力が弱まることが理由と考えられています。対処法が分からない、何に刺されたか分からないとりあえずは温めて、個人によって、例えば腫れたりしたときは、冷やした方がいい場合もある、と覚えておきましょう。
(RBC iラジオ「アップ‼」コメンテーター稲垣暁、編集:久田友也)