朝起きられず不登校の要因ともなっている起立性調節障害は、中学生の1割から3割が発症するとされる身近な病気です。『怠け者』と言わないで――。誤解を受けることの多い病気について理解してもらう取り組みが広がっています。
午前中は頭痛やめまい…
大分市内の中学校に通う吉岡倖希さん。入学後、午前中は起きるのも食べるのもやっとで、学校に行くことが出来なくなりました。頭痛やめまいなど午前中の体調が著しく悪く、午後には回復していましたが、思春期の子どもに多い『起立性調節障害』と診断されました。
(母親 久美子さん)「そこで診断されて、これで良くなるんだって思った反面、そんなに簡単に薬を飲んだからと、劇的に改善するものでもなかったし」
小学生の頃は運動会で応援団長をつとめ、フットサルの練習にも励む活発な児童でしたが、中学1年生のゴールデンウィーク明けから体調に異変を感じるようになったといいます。不登校の状態は1年以上続きましたが、この春、3年生になった倖希さんは体調と相談をしながら学校に通っています。
(母親 久美子さん)「今は本人の体調に合わせながら、給食前から行ったりとか放課後だけっていう感じで登校しています」

この日は給食の時間からクラスに合流。およそ2年ぶりとなるクラスメイトとの日々を過ごしています。
(吉岡倖希さん)「最後3年生になって、行けるようになってすごくよかった」