コンプライアンス上の問題を理由に、日本テレビのバラエティー番組を降板した元TOKIOの国分太一さんが、26日、都内で記者会見し「自らがとった行動により、傷つけてしまった当事者の方にお詫びしたい」と謝罪しました。
国文太一氏 5か月ぶりの表舞台 会見で語った「謝罪と降板理由」
山本匠晃キャスター:
表舞台から姿を消して5か月が経ち、都内で記者会見を行っていた元TOKIOの国分太一さんの会見の内容です。
まず謝罪があり、そして番組の降板について触れていました。

【謝罪の言葉】
「まず最初に自らとった行動により傷つけてしまった当事者の方に遅くなり、直接ではないが心からお詫びの気持ちをお伝えさせてください。本当に申し訳ございませんでした」

【番組降板について】
「このような事態に至った原因は、ひとえに自分自身に置かれている状況や立場への自覚が足りなかったことにある。正直、長年の活動の中で、立場と環境にあぐらをかいていた。自らを客観的に見つめることができていませんでした。悔やんでも悔やみきれません」
西脇弁護士は、率直にどんな印象を持ちましたか?

西脇亨輔 弁護士:
今回の会見を聞いていて、国分さんが「何とかしたい」という強い思いと、ただ一方で、「この動きが本当に打開策に繋がるのかどうか」という疑問の2つを感じました。

とにかく謝罪の言葉を述べて、そして「自分で何か動きたい、この現状を変えたい」という希望もあったと思います。
今回の会見を開いた国分さんの胸中を端的に語っていたと思う言葉があります。「私は身動きが取れず、世の中から取り残されていました」という言葉です。
この「身動き」という言葉が会見でも多く使われていました。「とにかく自分で何かお詫びをしたい。動きたいけれども、動きが取れない。それを打開したい」といった思いが強くあったのではと思います。
ただ一方で、その思いというのは、「全て主語が自分であるのではないか」という側面もあります。
今回、どういったコンプライアンス違反なのかは明らかになっていませんが、そこに関係者がいた場合に、関係者の思いや、相手方への配慮がどれくらいあったのかどうかというのは考えていかなければいけないと思います。
例えば、刑事弁護は弁護士たちがやりますが、被害者が受け付けられないという理由で被害者にお詫びに行けない事件の方が多いです。
その中で繰り返し使われていた言葉が、国分さんの「答え合わせをしたい」という言葉です。
その「答え合わせ」というのも、何のために行われるのか。また、それは自分自身の納得のためなのか、その答え合わせをすることで関係者のプライバシーなどに響いてこないかどうかなど、そういった疑問も感じながら、国分さんの強い思いも伝わってきた会見であったと思います。














