国民の怒り、利用している面

――郷原さんにお聞きしたい、戦後政治で一貫して立件されたことがない清和会にメスが入ったのは、どういうことだとお考えですか。
(郷原信郎氏)これまで安倍元総理と、その派閥が強大な政治権力を持っていた。それに対する、いろんな反発が生じていたものが、ここにきて裏金疑惑っていう言葉で、国民の怒りが全て安倍派っていう存在に向かっていったことを、検察が利用している面もあると思うんです。
――逮捕者が全く出ないこともありえますか。
(郷原氏)可能性としてはあると思います。基本的に収支報告書の記載義務は会計責任者ですから、国会議員の責任を取るためには相当、意思決定に深く関わったということが立証できないといけない。ハードルは低くない。その割にはちょっと期待が高まりすぎてるなという感じです。(2023年12月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
◎鈴木宗男:参議院議員 元自民党小渕派(現茂木派) 2019年の参院選で9年ぶりに国政に復帰 過去に東京地検特捜部の捜査を受ける
◎郷原信郎:弁護士 東京地検特捜部の元検事で捜査を経験 政治資金規正法違反事件を数多く手がけてきた