自民党を揺るがすキックバック・裏金疑惑に捜査のメスはどこまで入るのでしょうか。かつて「疑惑の代名詞」とも言われ、東京地検特捜部から捜査を受けた鈴木宗男議員に話を聞きました。鈴木議員は、2002年に政治資金規正法違反など4つの罪で東京地検特捜部に逮捕・起訴され、懲役2年の実刑が確定して収監され、2019年参院選で国政復帰を果たしました。東京地検特捜部で捜査経験のある元検事、郷原信郎弁護士も参加して、検察の捜査のポイントを解説。

パーティ収入1億円超を計上

――鈴木宗男参院議員は、政治資金パーティーを東京と北海道で開催して、去年は1億円を超える収入を計上しています。どうやってこれほど売り上げることができるんですか。
(鈴木氏)昔からの人間関係です。中川一郎先生の秘書時代から積み上げた、人との出会いを大事にしてきましたんで、地元北海道はもちろん、全国からご協力をいただいています。私の場合、逮捕されて、収監まで経験してますから、離れた後援者もいるんですけれど、40年前から私を応援している人は、今でも鈴木宗男です。