最大津波想定 大阪市で5m 神戸市でも4m

 さらに、和歌山県や徳島県での最大津波は、極めて高い想定です。和歌山県すさみ町で20m、那智勝浦町や串本町などで18m。徳島県美波町は24mなどとなっています。都市部では、和歌山市8m、徳島市6m、大阪市5m、神戸市4mと、決して油断できません。

 南海トラフ巨大地震の死者の多くを占める津波被害。早期避難に勝るものはありません。

避難できない状況にならないために

 最悪の場合、全国で死者約29万8000人と想定された南海トラフ地震。

 実は、前回から3万4000人減っていて、主な理由は「建物倒壊での死者」が2万人減ったことです。住宅の耐震化率が全国平均で87%と、2008年の79%から上がったことが背景にあります。