「こども消防車」らしきものを見たのは

記者が幼少期を過ごしたのは、三重県亀山市という街だ。
人口は5万程度。老舗のロウソク工場があったり、茶業の盛んな街だが、名古屋圏と関西圏を結ぶ高速道路網が充実していることなどから、家電メーカーの巨大液晶パネル工場が進出したり、けど10年くらいで規模を大幅に縮小したりするなど、意外とハイテク産業なども盛んな街でもある。

【亀山駅前周辺の写真。駅前の再開発が行われたが、妙な空き地が放置される訳でもなく、それなりに順調に進んでいる模様】

ネットにも情報はなく

「愛媛県のテレビ局の者です。あの、突然ですけど、昔そちらに『こども消防車』ってありませんでしたか?」

考えていても仕方ない、亀山市消防本部に電話で問い合わせてみた。
対応をしてくれたのは20代の消防職員。本当に突然の電話だったのだろう、明らかに困惑していた。なんだかすみません。

「『こども消防車』ですか?」
「そうです、今から…30年前とか、そのくらい前に。ありませんでしたかね」
「ちょっと私は知らなくて…。上の年齢の人に確認して折り返します」

現存はしていない… いつあったの? 本当にあった?

少なくとも現存はしていないようだ。
というか「上の年齢の人」って、考えてみればどのくらい上の人なんだろう。
仮に記者が、幼稚園だとか小学生低学年の頃に目撃していたとなれば、30年くらい前のことになる。
ではその当時、現役バリバリで消防職員をしていた人となると、現在はだいたい…。
いや、自分が思っているよりも歳を重ねるのって早いものです。