メンバーギリギリで戦う天満屋

その前田が1か月後のプリンセス駅伝に出場する。「駅伝はチーム一丸となって1つの大会に向かっていきます。駅伝も(23年11月のクイーンズ駅伝以来)久しぶりなので、しっかりチームに貢献する走りをしたい」。

ベルリンから帰国後は1週間ほどで練習に復帰。日本記録のときは本格的な練習に戻るのに、3か月以上かかった。それを思えば今回のマラソンはダメージが軽い。
「距離はマラソンに向けて走ってきたので、あとはスピードを入れてきています」と山口監督。前田も「徐々にスピード練習を入れて調整してきました。疲労の出方が日によって変わりますが、思ったより動かせています」と感触は良い。

今季の天満屋は部員が8人。そのうち2人が故障の影響でプリンセス駅伝には出場できない。6区間を6人と、ぎりぎりのところで戦う駅伝になる。「前田も重要区間を走ってもらうことになります。区間上位では来てほしい」(山口監督)。主要区間の1区(7.0km)、3区(10.7km)、5区(10.4km)のどこかを、前田が走るはずだ。