前田の入社1年目のプリンセス駅伝は?

プリンセス駅伝は今年で11回目の開催だが、前田はその第1回大会(15年)に出場している。その後の天満屋はクイーンズ駅伝で5年連続クイーンズエイトに入り、プリンセス駅伝出場は21、22、23年だった。前田はマラソンとの兼ね合いや故障の影響で、第1回大会以外は、22年大会(6区区間3位)にしか出場していない。

第1回大会は前田の入社1年目。薫英女学院高(大阪)時代から期待されていた選手ではあったが、前田が3年時の全国高校駅伝に優勝するほどの強豪でチームで、前田はメンバー入りできなかった。その選手が名門実業団チームの5区に、入社1年目に抜擢された。プレッシャーを感じるケースだが、前田は「そんなに感じませんでした」と言う。

「入社して初めての大きな大会で、駅伝の長い距離の区間を任されて、自分の走りが10kmもつか少し不安はありました。でも初めての駅伝だったので、楽しみの方が大きかったですね。風が強くてキツかったですけど、アルバカーキ(米国の高地トレーニング拠点)で練習はできていたので、走れると思っていました」。

日本代表に成長する選手ならではの感じ方だった。