樺沢の起用区間は1、3区以外か?
スピードのあるエースは前半のどこかで登場する。樺沢のプリンセス駅伝起用区間は、普通で考えれば1区(7.0km)か3区だろう。23年大会の樺沢は1区で区間賞を獲得している。

だが鈴木監督は「他にも試したい選手がいる」と、樺沢の1、3区への起用には否定的な話し方をしている。大物新人の不破聖衣来(22)は起用できるかどうかわからない状態で、「兼友、西山未奈美(25)、永長里緒(23)、樺沢が1、3区候補」だという。後半の長距離区間である5区(10.4km)候補には、この4人に松田杏奈(31)が加わる。つまり三井住友海上は、全員が主要区間を走る力を持つ。
兼友は昨年、今年と2年連続日本選手権10000m3位の実力者。今年も3区で区間賞を狙う可能性が高い。西山は3000m障害で今年の日本選手権と全日本実業団陸上に優勝。5000mでも15分33秒81の自己記録を持ち、今年2月の全日本実業団ハーフマラソンでは1時間10分27秒で5位と健闘した。幅広い種目の走力が駅伝でも発揮されそうだ。
新人の永長は10000m以上の距離で勝負をするが、そのためにも5000m(自己記録15分35秒65)の記録を伸ばしたい。「タイムはまだ出ていませんが、練習は樺沢と遜色ありません」と鈴木監督。松田は今年1月の大阪国際女子マラソンで2時間28分50秒(5位)と、自己記録を約1分更新した。