岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳山頂近くの尾根で、動けなくなったオーストラリア人の男性登山者が、救助に向かった山荘従業員とビバーク後に岐阜県警ヘリで下山し、高山市の病院に運ばれました。

男性は低体温症とみられますが、意識はあり命に別状はないということです。

資料

救助されたのは、エンジニアの31歳オーストラリア人男性です。警察によりますと、14日午後4時10分ごろ、奥穂高岳山頂の直下にある穂高岳山荘の支配人から「宿泊予定の人から『どうしたらよいか』と相談の電話があった」と警察に通報がありました。

遭難現場(15日午前6時過ぎ撮影)提供 岐阜県警   

岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会の救助隊に所属している、穂高岳山荘従業員4人が救助に向かい、14日午後11時50分ごろ、奥穂高岳南西150メートル付近、通称“馬の瀬”と呼ばれる標高3100メートルほどの岩場で男性を発見し、2人が男性と現場でビバーク。

翌15日午前8時ごろに男性を穂高岳山荘に収容、午前11時10分ごろに穂高岳山荘から岐阜県警ヘリで高山市に運び、病院に搬送しました。

資料