けさ(15日朝)、埼玉県鶴ヶ島市の老人ホームで入所者の女性2人が血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。警察が元施設職員で20代の男の身柄を確保し、何らかの事情を知っているとみて調べていることが、捜査関係者への取材でわかりました。

午前5時前、埼玉県鶴ヶ島市の介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で、80代から90代の入所者の女性2人が血を流した状態で倒れているのを職員が見つけ、110番通報しました。

2人はそれぞれ、老人ホームの4階と5階の1人部屋のベッドの上で頭などから血を流して倒れているのを発見され、意識不明の状態で病院に運ばれていましたが、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察は女性2人が事件に巻き込まれたとみて捜査していましたが、捜査関係者によりますと、警察が15日午前、元施設職員で20代の男の身柄を鶴ヶ島市内で確保し、何らかの事情を知っているとみて捜査していることがわかりました。

警察によりますと、この老人ホームから入所者同士のトラブルなど相談は受けていなかったということですが、警察は男から話を聴くとともに、詳しい事件のいきさつを調べています。