日本維新の会 “連立のハードルが最も低い”

「自民党との連立のハードルが最も低い」と言われているのが、日本維新の会だ。
その理由として
(1)党の勢いが低迷中で維新自体も交渉に前向きなこと
(2)自民党には大阪の議員が少ないので、大阪を中心に議席を獲得している維新とは選挙区調整が難しくないこと
が挙げられる。
吉村洋文代表もTBSの番組で「政策実現に向けての連立入りを排除せず」と発言しており、連立入りの可能性は否定しない姿勢だ。
そんな維新が連立入りの“絶対条件”として掲げるのが
(1)副首都構想
(2)社会保険料の引き下げ
の2つの政策の実現だ。
ここで自民党とうまく折り合いをつけられるのかが、今後のポイントになりそうだ。
候補者との関係性では、特に小泉進次郎氏との親密さが指摘されている。
小泉氏が万博を訪れた際には吉村代表自らが案内しており、新田記者は「小泉さんとは改革志向のところで共通点があり、おそらくシンパシーを感じているんだろう」と分析する。

一方で、党内には連立入りに否定的な意見も存在する。
特に大阪(を中心とした関西)以外の選挙区や比例区から当選している議員にとっては、連立入りすれば自民・公明との選挙区調整によって犠牲になる可能性があり、議員生命に関わる大問題だ。
さらに、連立入りによって党の存在感が薄れるリスクも指摘されている。
実際、過去に自民党と連立を組んで生き残った政党はほとんどないという歴史的事実もあり(自社さ連立政権における社会党とさきがけや、自自公連立政権における自由党など)、連立入りはまさに党の存続に関わる重要なテーマだ。
「政党はあくまでも政策実現の手段」として、党勢が弱まったとしても政策実現をすることが重要であると主張する吉村代表が、どこまで党内の意見をまとめることができるのかが注目される。