専門家は「具体性が欲しい」「需要をどう増やすのか」

この主張について折笠さんは「政策の具体性がもう少し欲しい」と、大まかな方向性は理解できるものの、実現するための具体的なアイデアの提示が求められると指摘しました。

折笠俊輔主席研究員はまた、「農家支援が手厚くなるほど、大規模化はすすまなくなるかもしれない」とも指摘。日本の農業は小規模農家が多く、支援策によって生産効率を上げる「大規模化」は思うように進まなくなるのではないか、ということです。

さらに、根本的な課題として「米の需要をどう上げるのか」という視点が挙げられています。生産面への対策だけでなく、需要減にどう向き合うのかという政策がなければ、問題の根本解決には至りません。私たちの生活に欠かせないお米、選挙での議論の行方が注目されます。(7月9日 MBS「よんチャンTV」)