医学生に伝える「患者が自信を持てるようアシストしてほしい」
中島さんは週に一回、兵庫医科大学に通っています。その目的は、眼科の実習に来ている医学生に講師として話をするためです。医療従事者として患者の理解を深めてほしいという思いから、実際に視覚障がい者になって感じた不安などを語っています。
(中島千恵さん)「特に見えていたときの私の姿を知っている人には、失明した情けない、みじめな自分の姿を見られたくないという気持ちを強く持っていた」
障がいによってつらい思いを抱える患者が自分でできることを増やすことで、自信を持てるよう医療従事者としてアシストしてほしいと話します。
(中島千恵さん)「ブラインドメイクとの出会いは大きかった。見えなくなっても見えていた時と同じように自分自身の力でメイクできるのがすごくうれしかった。自信にもなった」
話を聞いた学生は…
(兵庫医科大学・医学部 岸田紗矢香さん)「できないことを医療者側やできる人がサポ-トするだけではなく、どんなことができなくて気分が落ち込んでるかしっかり聞いて、いっしょに考えていく姿勢が大事だと思いました」
(兵庫医科大学・医学部 千葉瑳和子さん)「患者にたくさんの選択肢を与えられるような医師になれればと思いました」
目が見えない人にとって一筋の光となっているブラインドメイク。このメイクが紡いだ出会いが中島さんの心を明るく照らし続けています。
(2025年7月1日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)