天井に「穴」、壁や床に「ヒビ」
京都市左京区にある「京都府立大学」。学生の数は約2300人と規模は小さいものの、去年から新たに学部を2つ増やすなど時代のニーズに合わせて学びの幅を広げています。そんな学び舎で、ある問題が。それは…
「(床に)ヒビ入っています」
大学で25年以上教べんをとり、充実した学生生活の実現を目指し教員や学生などでつくる団体の高原正興名誉教授(75)。高原さんが授業をしている2号館は、学内で最も古く1961年に建てられました。
実習指導室の天井に空いた穴。約3年前から修復されず、そのままになっているといいます。
(別の教員)「下にバケツありません?」
(高原正興さん)「バケツ?物が落ちてきた?わけの分からない液体が落ちてきた?」
(別の教員)「液体が落ちてきたらしいです」
2号館以外の校舎も建設から40年以上経つものがほとんどで老朽化が進んでいます。ただ、高原さんがそれ以上に問題視していることがあります。それは、低すぎる耐震性です。
(京都府立大学 高原正興さん)「古いですね。これ(7号館)も耐震はないですね。第一体育館が一番耐震指数が低い。体育の授業では使えないから、グラウンドの隅っこに仮設の体育館を建てて授業はそこでやっています」