“朝食バイキング” に “泊まれる” すし店も…
一方、こちらは…。
嘉藤奈緒子アナウンサー
「朝食に新たに加わるのは、富山のきっときとな魚を使ったお寿司です」

富山駅前のホテル「ホテルヴィスキオ富山」では、朝から本格的な寿司が食べ放題。県外からの観光客やビジネスマンの心を掴んでいます。
去年6月のサービス開始以来、寿司職人がその場で握った新鮮な寿司を味わえると人気が高く、朝食を目当てにした宿泊客が急増し、ホテルの稼働率向上に大きく貢献しているといいます。

ヴィスキオ富山 高岡史明 支配人
「お寿司という非常に強いキーワード、これが国内外のお客様にも非常にインパクトがある言葉だなと思いますし、寿司を食べに富山に来るお客様も非常に多いので、ホテルとしても寿司も最大限生かしながらお客様に魅力を伝えていけたらなと考えています」
さらに射水市の新湊では、宿泊施設を備えた「泊まれる寿司店」が来年春のオープンを目指しています。

計画しているのは、東京・元麻布で人気を博す「鮨しゅんじ」。女将を務める橋場彩子さんは、富山出身です。
鮨しゅんじ 女将 橋場彩子さん
「親方自身、魚が最も輝く瞬間を逃したくないっていうのが寿司の哲学として持っていて、それが叶えられる環境が新湊にあるなって。日帰りじゃなくて滞在してじっくり味わってもらいたいという思いが泊まれる寿司屋に行きついた形です」

鮨しゅんじ 女将 橋場彩子さん
「海の目の前で、その海の味を、その日の海の香りを楽しみたいと思って下さるお客様には食べていただきたいなと思っています」
出店ラッシュとともに多様化する富山のすし店。クリエイティブディレクターの高木新平さんは、次のように見ています。
クリエイティブディレクター 高木新平さん
「実際、寿司を食べる文化とか楽しむ文化っていうのは広がってるんじゃないですかね。だから、成熟であり成長もしていると。特別な一貫から、日常の一皿まで、選べる環境っていうのが富山にあって。それが富山の多種多様な魚、またはその水、コメというものの物語として、いろんな人が楽しめるようになれば、『寿司県・富山』になっていくんじゃないですかね」

寿司激戦区と化した富山。多様な「寿司スタイル」の登場は、市場をさらに活性化させていくのでしょうか。その戦いが始まっています。