作業のデジタル化で省力化を

マンション価格高騰の原因となっている建築コストの上昇、中でも深刻なのが人手不足です。
(淺沼組 名古屋支店 森義洋 所長)
「慢性的な人手不足で残業規制も始まった。その辺の課題をどうやってクリアしていくか」
名古屋市中区で建設中のマンション、9月の入居開始に向け、仕上げの作業が行われています。
(淺沼組 名古屋支店 森義洋 所長)
「『スパイダープラス』の仕上げ検査機能を今使っていまして。検査をして項目をiPadで入力している」

使っているのは2年前に本格導入したスパイダープラスというアプリ。壁や床についた傷や汚れをアプリで記録し、修正を指示します。
この検査結果の指示は元々、紙に手書きで記入し配布していました。工事現場によっては数百枚に及ぶ図面の管理や、壁紙やタイルなど20以上の業者への指示も1つのアプリで管理できるため、時間短縮につながっているといいます。このアプリは現在、全国2000社以上で導入され、最近では大阪・関西万博の工事現場でも使用されました。
(スパイダープラス 田中萌亞名さん)
「3人組でやっていた作業を1人で行えるので省人化できるし、そこから抜けた2人は他の作業ができる。作業の効率化というところで使用してもらっている」