マテリアルリサイクルの鍵
―― マテリアルリサイクルをするには3種類に分類する必要がある?

滝沢秀一氏:
代表的なものは3種類、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)です。ポリエチレンは安価で加工しやすく、柔らかいですが引っ張りに弱い特徴があります。ポリプロピレンは硬くて変形しにくく、引っ張りに強いです。ポリスチレンは発泡させやすい素材です。
―― 具体的に、どのような製品がどの種類に該当するのですか?
滝沢秀一氏:
例えば、このボトルはPE、スプレー容器はPP、ラベルはPSと書かれていることがあります。注意して見ると、意外と書いてあるんです。例えば、食品トレーや袋に「PP」と書かれていたりします。発泡スチロールのようなものはポリスチレン(PS)です。
ただし、紙に見えるものでも裏が銀色でコーティングされているものは、純粋な紙ではないので資源としては使えず、可燃ごみに出してください。
―― なるほど、表示を確認することが大切なんですね。
滝沢秀一氏:
はい。例えば、レンジ対応の容器には「PP」と書いてあって、高熱に強いと表示されています。逆に、ポリエチレン(PE)は柔らかくて伸びやすいですが、レンジで溶けてしまうことがあります。
ポリプロピレン(PP)は硬くて空気を通しにくいので、生ごみを入れる袋に適しています。臭いが漏れにくい特徴があるんです。ただ、家庭で「これはPPかPEか」と分けるのは難しいかもしれません。工場では、ちゃんとマテリアルリサイクルするために種類を分けています。その方法を少し見てみましょう。