今回の賢者は、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一氏。2023年の漫才賞レースで準優勝を果たし、再ブレークを果たした滝沢さんは、芸人の傍ら13年間ごみ清掃員として働き、環境省から広報大使にも任命されたごみのスペシャリスト。ごみに関する書籍を多数執筆し、今回は番組初の2度目の登場となる滝沢さんが、SDGsの「つくる責任 つかう責任」をテーマに、プラスチックリサイクルの最前線と2030年に向けた新たな視点、生き方のヒントを語る。

プラスチックを知ろう

―― 賢者の方には「わたしのStyle2030」と題し、話していただくテーマをSDGs17の項目の中から選んでいただいています。滝沢さん、まずは何番でしょうか。

滝沢秀一氏:
12番の「つくる責任 つかう責任」です。

―― 「つくる責任 つかう責任」の実現に向けた提言を教えてください。

滝沢秀一氏:
「プラスチックを知ろう」。プラスチックは私たちの生活に欠かせない身近な存在で、いたるところにあります。まずは前回のおさらいから始めましょう。ごみは何種類でしょうか?

―― 2種類?

滝沢秀一氏:
素晴らしい、正解です。ごみと呼ばれているのは、実は2種類です。「資源ごみ」という言葉を私の業界で使うと、「資源であってごみじゃないだろう」と怒られることもあります。資源は再利用可能なものなので、ごみではなく資源。

最近のホットワードとして、プラスチックが資源として扱われる自治体が増えています。これまでは「プラごみ」と言われることもありましたが、プラスチックを資源として捉える動きが広がっています。