「命の回数券」テロメア

ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行氏:
テロメアとは遺伝子の末端にある構造で、細胞が生まれたときに1万とか1万5000あるんですけどそれが細胞分裂する毎に短くなってくるんですよね。
ある一定のところに来ると老化細胞になるかあるいは脱落してしまう。ですのでこの長さが老化の指標になるということです。
実際ハーバード大学の研究では、地中海食を摂っている人ほどこのテロメアが長く保たれています。
テロメアは、日焼けやストレスなどで短くなる早さが増すとされています。
睡眠中の老化予防は「寝る前の準備」から

Q.寝る前の歯磨きのタイミングは?
A:「寝る直前」
B:「寝る30分前」
正解は・・・
B:「寝る30分前」
歯茎へのリズミカルな刺激は、睡眠ホルモン・メラトニンの分泌を抑制してしまいます。
メラトニンには、体を老けやすくする活性酸素の量を抑制してくれる抗酸化作用もあるので寝る直前より、間を開けたほうがよいそうです。
さらに、メントール成分が含まれている歯磨き粉には覚醒作用があるので、睡眠を抑制してしまうこともあります。

ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行氏:
コロナ禍から睡眠を含めた研究を多数やってきたんですけど、やはり質の良い睡眠というのは、副交感神経がちゃんと高まる、リラックスした状態での睡眠なんですね。
それを促すためにもメラトニンがしっかりあることが重要で、若さを保つという意味では時間は7時間、副交感神経を上げた状態での睡眠をしていただきたいなと思います。
弁護士 八代英輝:
サプリメントでメラトニンをとるのはいいんですか?
ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行氏:
悪くないと思うんですけど、常用すると自分が作り出すメラトニンの分泌量が抑えられてしまうので、ポイントを絞って飲むのがいいかと思います。