“人生100年時代”
老化を防ぎ、若々しく生きる方法はあるのでしょうか?
老化研究の最前線を走るハーバード大学医学部で客員教授を務める根来秀行氏に、老化を予防する方法を伺います。
人は180歳まで生きられる!?

これまでヒトの寿命の限界は120歳あたりではないかとされていましたが、「健康長寿」をテーマにしたハーバード大学のシンポジウムでは
「人は150歳あるいは180歳くらいまでは生きられるようになるのではないか」と言われています。

ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行氏:
これはオフィシャルな数字ではないですし、すぐ実現できるということはないんですけど、「病気」を「老化」の原因と捉えて、老化の病的な因子を取り除くことによって、老化を予防あるいは治療できるという研究が加速的に進んでいます。
一方でスマホを使うなど生活習慣が激変しているので、気をつけないと寿命が逆に短くなってしまう可能性もあるという議論もされていて、正しい情報をちゃんと取り入れて健康寿命を延ばしていくという考え方がこれから重要になります。
老化は細胞から始まる

ヒトの体は60兆個の細胞から成り立っており、この細胞が傷つくことで老化します。
▼炎症・・・風邪、打撲など
▼糖化・・・高血糖など
▼酸化・・・不規則な生活、加齢など
細胞が老化すると、呼吸や代謝など生理機能の衰えにより、運動や病気といった刺激に対する適応能力が低下します。
「加齢」は生まれてから経過した時間を示す指標なので等しく訪れるものですが、「老化」はスピードや度合に個人差があり、生活習慣などで変えることができます。
だから、今できる最善の対処を行うことが重要となるのです。