教員の病気休職 要因の上位は「業務内容」に関連
上村彩子キャスター:
タブレットの導入が進んで、授業の準備の負担が少し軽くなったとは聞いたことがあるのですが、とても8時間で収まる業務量ではなさそうです。

喜入友浩キャスター:
業務の負担は大きいようで、文科省が発表したデータですが、先生の精神疾患による病気休職の要因をみてみると「児童・生徒に対する指導に関すること」や「事務的な業務に関すること」など、「業務内容」が上位を占めているんです。
上村キャスター:
授業の準備を含め、先生の忙しさは多岐にわたりますからね。
喜入キャスター:
まさに「働き方」が問われている先生たちの給与をめぐって来週、大きな動きがありそうなんです。

そもそも、公立学校の先生の給与は残業代を支払わない代わりに給料の月額4%を上乗せすると半世紀前の法律で定められています。
月額4%というと、残業代としては8時間分ぐらいということになります。
上村キャスター:
これ以上働いたとしても残業代が出ない。だから、「定額働かせ放題」とも指摘される状況となっているんですね。この4%というのは少ないように感じます。
喜入キャスター:
現場からも改善を求める声が上がる中、国は、この上乗せ率を半世紀ぶりに引き上げようとしています。ただ、引き上げ方をめぐって文科省と財務省で案がわかれています。