「定額働かせ放題」とも揶揄されている学校教育の現場。

公立学校の教員の給与は残業代を支払わない代わりに、給料の月額4%を上乗せすると半世紀前の法律で定められています。

先生の待遇をどう改善するか、まずはある小学校の先生の1日に密着しました。

「1年目2年目で勤務時間内にこなせる量ではない」

朝6時すぎ。辺りがまだ薄暗いなか、車を走らせるのは千葉県の公立小学校で6年生の担任をしている小藤田先生(34)。

小学6年生の担任 小藤田先生
普通の会社員との働き方の差がすごくて、それはもう衝撃だった。初任の時から5年目ぐらいまでは辛かったというか大変だった。すごく

教員生活11年目ですが、毎朝5時に起きる生活が続いています。

出勤すると、まずは主任をつとめる小学6年生の学年会に向けた資料作りや授業の準備をします。

小藤田先生
「子どもたちは7時50分に来るんですけども、自分は1時間前ぐらいに学校に着いてその日の授業の確認をしている」

小藤田先生は、必ず子どもたちより早く教室に居るようにしています。

小藤田先生
「一番は子どもたちを迎え入れるのが大事だと思っているので、笑顔で挨拶して迎え入れるように意識しています」

8時になると子どもたちが続々と登校してきます。

生徒
「元気な先生です!熱血系みたいな。ファイトファイト!よっしゃよっしゃみたいな(笑)」

この日の理科の授業は、テコの原理について。

小藤田先生は分かりやすく教えるために、お手製の実験器具を用意していました。

小藤田先生
「理科の準備ってすごく大変。いまの仕事の量が、1年目2年目で勤務時間内にこなせる量ではない。外国語とかはこの学校にはないが、これ以外にも、まだありますね」