「暫定税率廃止」で25円以上値下げ!?時期はいつに…

 一方、このガソリン価格が「25円以上“下がる”」という話も出てきています。ガソリン価格に含まれる暫定税率25.1円分について、廃止される方向に進んでいるためです。

 <ガソリン価格の内訳(1Lあたり)>
 ▼税金を引いた値段
 ▼石油石炭税:2.8円
 ▼ガソリン税
  ・本則税率:28.7円
  ・暫定税率:25.1円
 ▼消費税

 もともとは、50年前(1974年)に道路整備を目的として制定された暫定税率。2009年には道路整備以外にも使用可能な一般財源化されました。この暫定税率に関して、2010年に「トリガー条項」が創設され、3か月連続で1Lあたり160円を超えた場合、暫定税率分はカットされることになりました。しかし、2011年に東日本大震災が発生し、復興財源が必要になったためトリガー条項は凍結され、発動できない状態になったのです。

 このトリガー条項の凍結解除を以前からを主張しているのが国民民主党です。トリガー条項を発動させて暫定税率がカットされた場合、ガソリン代は1Lあたり25.1円安くなるうえ、消費税分も安くなり、あわせて約28円安くなる計算になります。

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 さらに、自民・公明・国民は12月11日、「ガソリン税の暫定税率を廃止」することで合意。ただし、廃止時期は今後協議するということです。