SNSでの誹謗中傷は「すごく線引きが難しい」
―――兵庫・斎藤知事の知事選でのSNS戦略などをめぐり「公職選挙法違反の疑い」が指摘されています。PR会社はコラムで「広報全般を任されたと」記載、斎藤知事側は「女性は個人でボランティアだった」としていて主張が食い違っていますが、この騒動についてどうみていますか?
「真偽はわからないですけど、SNS社会なので、いろんな情報がこれからどんどん出てくるんだと思います。あとはわれわれがどう扱っていくか。SNSでの誹謗中傷は多くて、非常に心を痛められる方もたくさんいらっしゃいます。だから何とかできないかと、大阪府でできる限り最大限のSNS上の誹謗中傷を防ぐ条例を作りました。そこで一番問題になるのは『誹謗中傷って何なの?』と」
「僕は行政側ですから、ある意味権力者です。権力を持つ人間が『これは誹謗中傷だからアウト』ってどんどんやるのが本当にいい社会なのか。実は、どこまでが批判でどこからが誹謗中傷かすごく線引きが難しい。差別については線が引けるので、大阪府が直接指導や削除要請をできる条例を作ったんですけど、専門家の意見でも言われたのが、誹謗中傷は難しい。表現の自由がありますから」