「ミニチュア商品」新たな100円の価値を創造

こうした中、誕生した商品が「ミニチュア商品」。今、力を入れている商材のひとつだといいます。忠実に再現された映画館の椅子やコンテナなどのミニチュアの数々。ぬいぐるみと並べて自分だけの世界を作り出せると、人気が出ているといいます。
(大野公久部長)「嗜好性の高い商品は、お客様の人数は多くないですけど、限られた人数の中でも、すごく深掘りをしてくれるお客様なんですよね」
セリアのミニチュアは、三重県にある100円ショップ向けの製造会社で作られていました。ここでもコストを下げるための、作り手の工夫が詰め込まれています。
(山田化学・営業企画部 関田慎太郎係長)「もともとうちは組み立て済みの商品を販売していましたが、(組み立て前の)平たい状態で出すのと、組んだかさばる状態で出すのでは、輸送効率がだいぶが変わってくる」
輸送コストと組み立ての人件費を省くため、お客さんに作ってもらう方法に変えたのです。すると、思わぬメリットも…
(関田慎太郎係長)「組み立てをお客さんにしてもらうことで、パーツの点数を増やせるんですよね。細かい、もっとこだわったギミック(工夫)のたくさんある商品ができる。例えば、椅子にカップホルダーがあるならやっぱりドリンクを置きたいなって」
100円を真面目に追求することで、新たな100円の価値を作り上げています。
(セリア・商品部 大野公久部長)「まだまだいろんなアイデア次第で100円のものは作れますし、潜在的なニーズをどんどん掘り起こして、今できる新しい100円の価値を提供してお客様に喜んでもらう方法はある」














