次世代にも伝えたい『伝承料理』

早速、津軽地方に伝わるというお料理を出していただきました。
この日のお品書きは、黒豆ごはん、けの汁、棒たら煮もの、飯ずし、いがめんち、大鰐温泉もやしとリンゴ和え、ゴボウでんぶ、人参子和え、鮫なます、ねりこみ、煮リンゴ、漬物…素朴でどこか懐かしさを感じさせるお料理が並んでいます。


まずは、冬の津軽地方を代表する料理、けの汁からいただきます。けの汁は、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、大豆、春先に収穫して塩漬けしておいた山菜などを、煮干しと昆布のダシで煮た郷土料理です。

白川舞アナ
「野菜がゴロゴロ入ってますね。いただきます。あ~優しい~お味!なんだか実家に帰ったような安心感がありますね。すごく美味しいです」

続いては、いがめんちです。いがめんちは、津軽地方に伝わる家庭料理で、イカのゲソを叩いてミンチにし野菜と小麦粉を混ぜて揚げた料理です。
白川舞アナ
「イカの旨みたっぷりで美味しいですね。ニンジンとレンコンが入っているんですかね。シャキシャキいってます」

どれもこれも野菜たっぷりで、素材の味がしっかり出ています。地元ならではの美味しい料理の数々に白川舞アナ、箸が止まりません。
白川舞アナ
「先ほどいただいたお料理は、どういった時に食べられるんでしょうか?」
津軽あかつきの会 副会長 森山千恵子さん
「これは郷土料理なんですけども、特別な料理ではないんですね。うちの母さんとかおばあちゃんが一生懸命手作りして、みんなが働いて帰ってくる頃に、いい匂いさせて出してた料理なんですね」

かつては代々家庭で伝えられてきた津軽の郷土料理ですが、今は知らない世代も増えているそう。
津軽あかつきの会 森山千恵子さん
「皆さんお仕事してたりなんだりして、なかなか、ここに伝わってる料理を作ることができなくなってるんですね。それを私達が、次の世代に伝えていこうと『伝承料理』としてお出ししているんです。ばっちゃから母さんに、母さんから娘にっていう思いが、いっぱい入ってる料理なの」
白川舞アナ
「もう、伝わってきました。食べた時に!」
