近年開発が進む「使える核」 そのリスクは
近年進んでいるのが、いわゆる「使える核」の開発だ。

アメリカが開発する核爆弾「B-61」は、「小型核」とも言われ、威力を段階的に調整し、標的をピンポイントで攻撃できるとされる。
一方、ロシアが開発したのが、核弾頭が搭載可能なグライダー弾頭「アバンガルド」。ジグザグに滑空し、ミサイル防衛網をかわすことができるとしている。

長崎大学・鈴木達治郎教授は、こうした核開発競争に警鐘を鳴らす。
「精度が良くて、しかも小型になってミサイル防衛をかわしていくとなると、先制攻撃がしやすくなる。通常戦争の延長線上で、核兵器が使われてしまう恐れがある」
79年前から現在へ。核の脅威は、かたちを変えながら、今も存在している。
(TBSテレビ「つなぐ、つながるSP 科学が変えた戦争 1945→2024」8月11日放送より)