取材に対して「話を聞いてくれてありがとう」、被災者の半年

小川キャスター:
今回の取材を通して、今後の課題についてはどう感じましたか。

藤森キャスター:
「変わらない」と思ったことは、子どもたちの元気いっぱいな姿と、能登の人たちの優しさです。

私の後ろにある木は坂口竜吉さんの親族の自宅の庭にあったものです。焼け落ちている空間で、この木だけが奇跡的に残っています。

輪島市はこの木を震災遺構にするかどうか検討しているということです。長期的には「(震災を)忘れない」ためのシンボルになると思われますが、「今を助けてほしい」という声を、キャッチできるかが大切だということを痛感しています。

母親を震災発生後に亡くした眼鏡店の木下京子さんは、「自分の話を聞いてくれてありがとう」と、私達に対して何度も言ってくださいました。自分の話をできる機会が今までなかったということです。

気持ちを整理し始めることすらままならないまま、半年を迎えてしまった現実をしっかりと受け止めて、より一層、被災地の人たちのSOSに耳を傾けていかなければならないと感じました。

被災地の復旧・復興のペース 「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『能登半島地震から半年』について「みんなの声」を募集しました。

Q.被災地の復旧・復興のペース 改めてどう思う?
「順調に進んでいる」…0.6%
「少しずつ進んでいる」…7.5%
「あまり進んでいない」…24.6%
「ほとんど進んでいない」…65.4%
「その他・わからない」…1.8%

※7月1日午後11時08分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは2日午前8時で終了しました

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年